簡単と複雑

個人事業主として店をやっていくというのは、単純な流れを続けていくということだと思います。

一方何らかの組織というのは、本来的には個人事業主と変わらない流れをいろいろと複雑にしているのだと思います。

つまり、分業ということです。

どんな仕事でも根本的には「何かを入れて何かを出していく」ということです。

飲食業であれば、「材料を仕入れて食事を提供していく」ということ。

どんな食材にするか?

どこでどのように仕入れるか?

どう調理するか?

どう出していくか?

お金はどのようにもらうか?

いろいろやることはあるのですが、それを分業という形でやろうとすると、人と人とのつながりとか、準備とか、後始末とか、計算とか、リスク管理とか、給与分配とか、、、

それぞれの役割が決められ、一定の期間内に、目標を持って、成果を出さなければならない。

その代わりに、大量に大規模に物事をすすめていくことができる。

そして、大量に扱うことでコストダウンができて、利益を出すことができ、それを次につなげることができる。

いわゆる会社ということです。

改めてよくできた仕組みです。

しかし、物事が色んな面で複雑になり、本当は簡単にいくはずのことを、いろいろとこねくりまわして(会議ですね)、変な方向にいってしまうこともあります。

個人事業主の場合も気づかないうちに色々なことを一人でやっているだけで、一人何役ものことをこなしているだけですが、それほど複雑な感触はありません。

この複雑性というものが、なんというか、当たり前のようになってしまうことが組織の怖いところかもしれません。

一人で店をやるようになって、会社時代に思っていた「もっとスカッといかへんもんかな」というひとりごとがなくなったような気がします。

でも、たくさんの役割を作って、物事を複雑にすることで、各個人の生計が立てられるようになり、多大な税金を払って、経済を発展させて、社会に貢献できているのも事実です。

「簡単」と「複雑」どちらがよいのか。






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